整理整頓は人生の半分である~読書感想『心を整える』
今日の読書感想はこれです
昨日の記事でサッカー南アフリカW杯のことに触れて、この本を思い出しました。
サッカー日本代表選手である長谷部誠が書いた本で、W杯後にアジアカップで優勝した2011年に出版されています。
文字数は多くないので、2時間ぐらいで読み終わることができます。
心を鎮める
代表戦など緊張する場面を多く経験している長谷部選手が、メンタルの持ちようをどのように考えているか、について書かれています。
書名通り、どんな場面でも落ち着いて対応できるように「心を整える」ことを推奨しており、冒頭から以下の文章ではじまりました。
意識して心を鎮める時間をつくる。
一日の最後にかならず30分間心を鎮める時間をつくっている。
彼はどんな時にも30分間ひとりになる時間をつくっており、30分間何も考えずに「ボー」しているそうです。
瞑想に近いところがありますよね。
「おもしろいな」と思ったのは、何か考え事が浮かんだら無理に排除せずそれについて一緒に考えること。
無意識になることを目指しているのではなくて、その時思ったことはそのまま受け止めてひとまず考える。そうする内に心が鎮まってくるそうです。
わたしもひとりの時間は取るようにしています。ただし、それは心を鎮めるためではなく、ひとりで考え事をするためです。
今日の反省や明日の予定の確認、ふと思いついたことなどずっと何か考え事をしていて、思考の整理ができて、大切な時間です。
でも。この本のとおり、なにも考えずに「ボー」してみるのもいいのかも。
でも、30分間て、ひとりの時間としては結構長いかなとも思います・・
「整理整頓は人生の半分である」
わたしがこの本で一番共感したのは以下の言葉です。
ドイツのことわざで「整理整頓は人生の半分である」という言葉がある。
日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や仕事に規律と秩序をもたらす。
だから、整理整頓は人生の半分といえるぐらい大事なことなのだという意味
整理整頓はわたしも心がけています。特に仕事関係はそうです。
席をはずすときは、机の上には基本的になにも置きません。
仕事終わりのときだけでなく、ランチや打ち合わせで中座するときも、必ず片付けてから席を立ちます。
これをしていると、次に机で仕事をする時のスタートが全然違います。
すぐに次の仕事に取り掛かれて、その結果終了も早くなりますので、効率的に仕事を進めることができます。
机の整理もすぐにできるように、書類やものを置く所も決めています。そうしておくと、必要なものをすぐに取り出せますので、これも仕事のスピードアップ、効率化につながっています。
仕事だけでなく、プライベートでも整理整頓を心がけています。
服は仕事用、私用含めて一箇所にまとめて置いています。これは「コンマリさん」の本で影響です。
でも、服の整理整頓は原則的に持ちすぎないってことだと思います。
がんばっている人を見て自分を奮い立たす
他に気に入ったフレーズはこれです。
僕が気がつかないだけで、日々の生活は頑張っている人々の姿であふれている。
自分のことでいっぱいいっぱいにならずに、そういう姿に気がつける自分でありたい。
これは、わかっていてもなかなか言えないセリフだと思います。
仕事が忙しくなってきたり、また逆に仕事が無くて気分が落ち込んだりした時は、つい自分のことしか考えなくなってしまいます。
そんなとき、少し目線を変えると、街中には仕事や家事などで頑張っている人がたくさんいることに気が付きます。
サボりそうになったときは、外に出かけて、街中をうろうろするのもいいのかもしれません。
いろんな人が出歩いているのを見ると、気分転換になって、またやる気が湧いてくると思います。
冒頭にも書きましたが、読むのみそれほど時間がかからないです。
サッカー好きの人には代表のウラ話も載っていますし、自己啓発書としても参考になることがたくさん載ってますので、だれでも楽しめる本だと思います。
ちなみにこの本の印税収入は全額「東日本大震災」のために寄付されたとのことです。
素晴らしいですね。