昨日の自分をわずかにでも乗り超えていくこと、それがより重要なのだ~読書感想「走ることについて語るときに僕が語ること」
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「走ることについて語るときに僕が語ること」村上春樹
村上春樹といえば小説だと思いますが、これは彼のエッセイみたいなものです。
ランナーとしての心構えについて書かれた本ですが、物事の考え方について素晴らしい言葉がたくさんあります。
今日はその中からひとつを紹介します。
いつか役に立つから
長距離を走れるようになるためについて書かれていた一節です。
昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ
初めてこの一節を読んだときは衝撃的でした。
「日々の生活を無駄にしてはいけない」ときつく叱られたような気がしたのです。
別にだらけた生活をしていたわけではなかったのですが、「昨日の自分を乗り越えて」いたかというと決してそうはいえないと思いました。
できることや知っていることを増やしていきたいと日々思っています。
特に仕事に関しては、知識を増やしたいという知識欲は強いほうです。
私たち税理士には「研修」という制度があり、新しい知識を学ぶ機会が用意されています。
税法は頻繁に変わりますので、研修だけでなく、自分から本やセミナーを受講して新しい知識を学んでいかなければなりません。
自分の専門について学ぶのは、仕事に役立たせることが一番の目的です。
ただ、学んだことがすぐに仕事に役立つとは限らないです。
しかし、すぐに仕事につながらなくても、いつか役に立つかもと思いながら勉強しています。
わたしにとってこの言葉は「勉強は続けておかないとだめ」と改めて気づかせてくれる言葉です。
コツコツが積もり積もって
あと思うのは、こういう風になりたいなと思うことがあるのなら、それに近づけるように少しそれに向かって行動してみることが大切なのでと思います。
それが積もり積もって、身について、成長してるなぁといつか感じることができるのだと思います。
急に成長するわけではないです。
日々の少しの努力が実るのだと思います。
無理なポジティブ思考はしんどいと思っています。
ただ、昨日より自分にとっていいことをしようと思うことは大切なことではないでしょうか。
この本には素晴らしい言葉がたくさん出てきます。
また別の一節も紹介したいと思います。