シン・チャンネル ブログ

情弱アナログ人間ですがデジタルガジェット好きです。

共同経営はいつか破綻するという話

 

今日は某アイドルが解散するというニュースが話題でしたね。

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クライアントへ行ってもこの話がよく出てきました。

 

 

 お互いの成長のため

 

バンドでもそうですが、ずっと続いているグループは少ないですよね。解散まではしなくても、活動休止とかよく聞きます。

 

長年ずっと一緒にやっていると、正直飽きてくることもあるでしょうし、新しい別のことをしたくなるのでしょう。特にグループで活動していると「一人で何かしてみたい」という気持ちがわいてくるのはわかる気がします。

 

今回の某アイドルの解散は違う理由のようですが、芸能界に限らず、ある程度結果が出ると特にそういう気持ちがわいてくるようです。

 

ビジネスでも一緒です。成果が出てくると「次はこれをしたい」「新しい店を出したい」と思うものです。「成長したい」「事業を大きくしたい」という気持ちからそういう想いがわいてくるのですから、経営者としては当然ですし、すごくいいことだと思います。

 

 

 共同経営はオススメしません

 

わたしは会社設立の独立開業支援をメイン業務としています。ですので、独立相談は今まで多数受けてきました。

 

その中でわたしが一番「ダメだし」するのは、知り合い何人かでお金を出し合って共同で会社を作ること、つまり「共同経営」です。

 

理由は簡単です。なぜなら、遅かれ早かれ別れるから。

 

わたしが見てきた共同経営者は100%解散しています。ですので、共同経営の相談には必ず反対します。

 

最初はいいのです。「これからやるぞ」とみんなで熱くなって事業展開を考えてますから。最初から失敗することを考えて事業を興す人はいません。それぐらいの気持ちが無いとだめですし。

 

しかし、時間が経ってくると様子が変わってきます。事業が順調でもそうでなくても「ひとりでしてみたい」という気持ちがわいていくるのです。「今のやり方ではなく、自分が考えるやり方でしたい」と思い始めるのです。

 

共同経営ですので、意思決定を一人で決めるわけにはいきません。ですので、共同経営者に相談します。そこで自分が思っている通りに賛同を得られるとは限りません。

 

また、そういうことを繰り返している内に、相談すること自体がわずらわしくなってくることもあります。そしてこう思うのです。「みんなと一緒にやっていくのは自分にとってマイナスなのではないか」

 

従業員は話が別です。会社の意思決定に携わりませんし、気に入らなければ会社を辞めることができます。しかし、経営者、役員はそういうわけにはいかないです。

 

ここまで来ると別れるのは時間の問題です。そう遠くないうちに、事業の分割、資本金(出資金)の返済という話になってきます。

 

事業を興す人、経営者はこうなのです。逆にこういう考え方を持っていないとビジネスで成功しないのです。仲間を切り捨てるような冷たい人間と思うかもしれませんが、ビジネスをしていくとはこういうことなのです。

 

ですので、わたしは「共同経営」の相談には「やめておきなさい」と伝えます。

 

 

 それでも仲間と事業を興したい

 

それでも、「前職の仲間と一緒にビジネスを立ち上げたい」、「長く一緒にやっていたのでこれからも一緒に」という人はいます。

 

そういう方にはこういいます。

 

「一人づつ会社を作って業務提携して事業をして下さい」

 

いつかは別れるからというのが一番の大きな理由ですが、もうひとつ会社を身軽にして動きやすくしておくという主旨もあります。

 

ビジネスはいきものです。今展開している事業が変わることなくずっと続くということは絶対に無いです。特に最近はその変化のスピードは早くなっています。

 

いつでも他の分野へ舵をきれるように、新しい事業に乗り出せるようにしておくことが重要です。

 

大企業に勤めているわけではないので、自分で事業を作っていかないといけません。チャンスを逃さないためにも、意思決定に時間がかかる「共同経営」は不利なのです。

 

某アイドルの解散とまったく関係の無い話になりましたが、そのニュースからふと思ったことを書いてみました。

 

【あとがき】

解散と再結成を繰り返すバンドもあるよね(^^)