ポジティブシンキングはネガティブ思考の排除からはじまる~読書感想「こうして、思考は現実化になる」
今日の読書感想はこちら
「こうして、思考は現実になる」 パム グラウド
ポジティブシンキングについて書かれた本です。
ポジティブシンキングをするためには
著者は物理学者ですが、本の内容は少しスピリチュアルな感じがしました。(著者は「はじめに」で否定してましたが)
人間は「思う」「願う」ことで物事が手に入る。そして、その「願う」ことは無限である。なぜなら、人は誰にも「FP フィールドオブポテンシャリティ」という可能性のフィールドを宇宙から与えられているからだ。
要約すると、こんな感じの内容になります。
「FP」という言葉が冒頭から出てきて、「あれ?これはスピリチュアルとかそういう系統の本かな?」とも思いました。
そういう部分もありましたが、全体的なテーマである「願えば叶う」という話が、論理的に書かれており、読みやすくおもしろかったです。
基本的に超ーポジティブシンキングをすすめています。
ただ単純に前向きに考えるというだけではなく、そのためにはネガティブ要素を一切排除して、物事を考えようと提案しています。
著者が言うネガティブ要素とは、以前に経験したことや言い聞かされた古い思考に基いているものであり、これからの未来に全く必要ないものだと説いています。
過去にこだわるのをやめた。自分に限界を設けるのをやめた。
従来の考え方のままでは、以前の経験から基づかれているものを超えることができないため、まずはネガティブ思考を取り除かなければならないということです。
ネガティブな思考、無限の可能性を鼻で笑うような思考があなたの足かせになっている
また、人、特に脳は偏見で世界を見ていると著者は言います。
脳はとても怠け者なので、「これを見よう」と選んだ情報は、実はすでに知っていることばかりなのだ。ずっと昔に見ると決めたものと同じものを何度も見ようとする。
自分では客観的な立場で全てを見ていると思っているかもしれないが、実際には偏見のフィルターを通したものしか見ていないのだ。
つまり、今見ているものは過去にとらわれた考え方に基づくものであるということです。
今までの考え方、常識を一切捨てて、新しく考え方でポジティブシンキングをしなければならないと著者は言います。
確かに、何か新しいことをしようと思っていても、全く新しいものではなく、以前に自分が経験したこと、または考えたことだったり、人から教えてもらったことだったりすることはよくあります。
つまり、それが本当に新しくて、あなたが求めているものなのかを吟味しなさいということです。
しかし、見聞きしたこと、経験したこと以外で物事を考えるってかなり難しいですよね。そもそも発想として出てこないと思います。
そこで著者はこう説きます。
何か欲しいと思うことに罪悪感を持つ必要はない。欲しいのなら堂々と欲しがろう。全神経を集中させ、それに向かって歩いていこう。
「こんなことを求めてはいけない」などは思ってはいけないということです。
「枠を取り払って、無限大に物事を考え、求めていく」
これが著者が提唱するネガティブ思考を取り除いたポジティブシンキングであるということです。
つまり、常識にとらわれるな、突拍子もないことだとしても、それは自分の経験からくる価値観であって、気にせずどんどん求めていこうということですね。
そのとおり、案外自分が欲求していることは自分のテリトリー内で考えているのかもしれないです。
欲しいという思いは遠慮無く限りなく求めていっていいのです。
「なにをやってもいいんだ」というかなり前向きなポジティブシンキングにさせてくれました。
9つの実験を提案
この本のおもしろいところは、そのポジティブシンキングとしての「願うこと」、「願いの仕方」を9つの実験として提案し、実行するように紹介されているところです。
ひとつづつ、考え方や実践方法が載っており、それぞれ二日間で結果を確認するようになっています。
ひとつめの実験は、「とにかく欲しいものを「FP」へ求めよう」というものでした。
わたしはここで現実的に「お金が欲しい」と本のとおりにお願いしたところ、なんとその後すぐ新しい仕事案件が入ってきました。本当の話ですよ。
「え?いきなり!すごいな~」なんてその時は思いましたが、2週間後その案件は流れてしまいました(笑)
そんな簡単にうまくいくわけがありません(笑)
実験はゲーム感覚で楽しめばいいと思います。
有名な自己啓発本ナポレオンヒルの「思考は現実化する」という本がありますが、その本に科学的見地が追加された感じの本です。
凹んでいる時、悩んでいる時に読むと、めちゃくちゃポジティブシンキングにさせてくれます。
【あとがき】
久々の読書感想記事、まとめるのにえらい時間がかかった~