優先順位設定マトリクス~読書感想「世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?」
久々の読書感想です。
今日の本はこちら
世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?
戸塚隆将著
中身はビジネス書の王道のような内容です。「どこかで読んだことがあるな」と思う点が多かったですけど、そういう点も再認識することができ読んで良かったです。
ゴールドマン式タスク管理法
この本の中で一番気に入っているのは「優先順位設定マトリクス」という表によるタスク処理についてです。
著者がゴールドマン・サックス時代に取得したタスク管理法だそうですが、それを文章で表現されており、すごく頭に入ってきました。また、視覚的にマトリクスが良かったです。
Todoを整理する際に気をつけるべき点は、①優先度、②完成までに要する時間の2つの軸で、目の前の仕事を分類分けすること
著者は、タスクを「優先度」と「完成時間」で分けて考えなさいと言います。「優先度」は自ずと選んでこなしていると思うのですが、「完成時間」は忙しくなってくるとあまり考えず「まず目の前のものから」と選択しがちです。
「優先度」で分類すると、やらなければならないことが見えて、気持ちが落ち着く。そして、「完成時間」で分類すると、時間管理ができて冷静になれる。この2つで管理するとこういう効果があるそうです。
優先順位設定マトリクス
本に載っていたマトリクスと同じものを作ってみました
縦軸が「優先度」、横軸が「完成に要する時間」です。「優先度」は上が高い、下が低い、「完成に要する時間」右が長い、左が短いです。
それぞれのマスにA、B、C、Dをふっています。タスクをこのアルファベットに分類することがスタートになります。
A:優先度が高くて、完成時間が長いもの
B:優先度が高くて、完成時間が短いもの
C:優先度が低くて、完成時間が短いもの
D:優先度が低くて、完成時間が長いもの
著者が勧める対応順序は以下です
Aの対応→Bの着手→Aの着手→Cの着手→Dの着手
Bを一番最初にするのがいいと思うのですが、その前にAへの対応を考えましょうというのがポイントです。特に締め切りがあるものは、それに間に合うのか、期限の延長をお願いするのかを先に決めましょうということです。
Aは案外先延ばしにしてしまいがちです。Bのほうが時間がかからないので、先に済ませてしまおうと思ってしまいます。しかし、その前にAについて一旦考えなさいというのがこの「優先順位設定マトリクス」のポイントだと思います。
Aの対応が済んでから、Bの処理をしてそれが終了したら気分的に楽になりますよね。この考え方は今後取り入れようと思います。
重要なことは、限られた時間の中でどう優先度をつけていくか、そして、生産性が下がらないように冷静に一つひとつ対処していくこと
著者がこのマトリクスを紹介している章の最後の一文です。「生産性が下がらないように」これを意識しておこうと思います。
確定申告がはじまり、多忙な時期になりました。優先度と完成時間で分類して、タスクを効率よくこなしていこうと思います。
【あとがき】
マトリクスは電車移動中にGoogleスライドで作りました。