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欲しいものを口に出す~読書感想「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」

 

今日の読書感想はこちら

 

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 水野敬也著

 

ベストセラー「夢をかなえるゾウ」の第二弾です。

 

 帰ってきたガネーシャ

 

 第一弾はおもしろくてためになる話が多かったです。一段落ごとにガネーシャの教えが紹介されてました。その教えは全てEvernoteに書き記しています。

 

第二弾が出ていたことは知っていたので、読みたいとずっと思ってましたが、ついつい先延ばしになってました。これじゃガネーシャに怒られますね(笑)

 

第二弾も第一弾と同じくガネーシャが出てきます。今回は売れないお笑い芸人のところに出てきて、彼の成功を手伝うというストーリーです。

 

ガネーシャがあいかわらずで笑かしてくれます。また一緒に出てくる貧乏神の「金無幸子さん」がこれがまたおもしろい存在です。そして、金無幸子さんの教えのほうがわたしの琴線に触れる内容が多かったです。

 

しかし、第一弾は一段落ごとにガネーシャの教えとしてエッセンスが紹介されてましたが、今回はそれがありません。最後にまとめて紹介されています。前回みたいにひとつづつ紹介してくれたほうがわかりやすかったです。

 

また、売れない芸人が「ゴッドオブコント」という大会の優勝を目指すのですが、途中から放送作家のほうがむいていることがわかってきて、案の定そのようなラストになるのでストーリー的にはもうひとつでした。

 

 

 欲しいものを口に出す

 

では、気になった教えを紹介します。

 

「欲しいものを口に出す」

自分の欲求を口に出すと、他人の欲求とぶつかります。いい人ではいられなくなります。でも、そうやって欲求をぶつけながら、それでもお互いが喜べる道を見つけていくこと-それが成功するための秘訣なのです。 

 

貧乏神の金無幸子さんの教えです。

 

これはビジネスの世界でとても重要なことではないでしょうか。特に商売をしている方はすごくわかる言葉だと思います。

 

事業をしているということは仕事に対する報酬を受け取らなければなりません。いわゆる「売上高」です。その金額の請求は仕事に対する対価なので、正々堂々と相手に請求するべきものです。

 

しかし、長い付き合いだからとか、取引上の慣行だから、または他と比べてうちは弱いから、などの理由で正規の料金を請求しないことがあります。また、一旦決まった金額でも、その後に値引きを要求されることもあります。

 

自分の仕事の報酬は簡単に変えてはいけないとわたしは思います。それは、自分の仕事の価値を下げていることになるからです。「私への仕事の対価はこれです」ときちんと相手に請求出来てのビジネスです。

 

絶対に値段を変えてはいけないというわけではありません。それも含めてのビジネスだとは思います。しかし、お互いの要求で納得しながら着地点を見つけていくべきです。一方だけが儲かるというのはビジネスではなくボランティアです。

 

ですから、自分の仕事の報酬としてあまりにも低いと思う対価は断るべきです。自分の仕事の価値はそれだけですと認めていることになります。

 

「一度断ると話が来なくなるから」と声をよく聞きますが、低い報酬はその後も必要ありません。自分が儲からない売上高は要らないのです。

 

自分の事業が儲かることで、自分以外の人も幸せにすることができるのです。

 

そのためにも、「自分が儲かる売上高」である価格設定が重要になるのですけど。この話をすると長くなるのでまた別の機会にします。