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情弱アナログ人間ですがデジタルガジェット好きです。

読書感想「カッコウの卵は誰のもの」

 

今日の読書感想はこちらです。

 

 

カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾

 

東野圭吾は読みやすくて、展開がおもしろいのが多いので好きな作家です。

 

この作品も期待通りおもしろかったです。

 

以下ネタバレあります。

 

 

 

 後半の展開に引き込まれました

 

 

作品の内容です。

amazonより。

 

往年のトップスキーヤー緋田宏昌は、妻の死を機に驚くべきことを知る。一人娘の風美は彼の実の娘ではなかったのだ。苦悩しつつも愛情を注いだ娘は、彼をも凌ぐスキーヤーに成長した。そんな二人の前に才能と遺伝子の関係を研究する科学者が現れる。彼への協力を拒みつつ、娘の出生の秘密を探ろうとする緋田。そんな中、風美の大会出場を妨害する脅迫者が現れる―。

 

 

主人公は元スキーのオリンピック選手である父親です。

 

娘が自分の子どもではないと知りながらも、スキープレイヤーとしての才能を持っている娘に自分の夢を託して、父親として接しています。

 

物語は当初、実の娘でないことがばれないように父親が隠すというストーリー展開です。

 

しかし、娘に対して脅迫書が届き、実の父親が主人公に会いに来たところから、ストーリーはごろっと変わり、実の母親は誰なのかという展開に変わります。

 

また、実の父親が交通事故で意識不明になり、またその交通事故が仕組まれたものであることがわかってから、一気にサスペンスっぽい展開になります。

 

当初の娘を守ろうとするところは展開が遅くて、少し飽きてました。

 

この小説はハズレかもと正直思いました。

 

しかし、事故がおきてからは、誰が犯人なのか、実の母親は誰なのか、気になって小説に引き込まれていきました。

 

特に最後、犯人と実の母親がわかっていく展開は、いっきに進んでいきおもしろかったです。

 

犯人は意外なところから出てきました。

 

話しの後半になってくると、「こいつが犯人ではないか」とわかってくる小説が多いですが、これはそれがわからず、誰が犯人で、何のためにやったのかが最後までわかりませんでした。

 

ドキドキ感が最後まで楽しめます。

 

 

 

 お得意の医学ものです

 

 

東野圭吾は、DNAや遺伝子などの医学的ストーリーの小説を書くことがあります。

 

「変身」とか、「プラチナ・データ」とかがそうですが、両方共おもしろかったです。

 

今回もスポーツの才能は遺伝子で決まるという科学者が現れてから、娘の出生について不明点がわかっていくという展開です。

 

著者は工学部出身ですので、科学的要素のある物語が好きなのかもしれません。

 

また、スキーも「白銀ジャック」でも題材として扱われていたので、こちらも好きなのでしょうね。

 

実はこの小説は、遠方へ電車で外出するときに古本屋で買いました。

 

所要時間の2時間半ほどで読み終えました。

 

発刊日は2013年になってますが、時代としてはまったく古い話ではありませんので、今読んでも充分楽しめます。

 

謎が後半になっていっきに進んでいくところは、かなり引き込まれると思います。

 

おもしろい小説でした。

 

 

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)