「今年ももう半年過ぎたのか~」 税理士の一年は本当に早いという話
税理士業界に入って10年以上になります。
いつも思うのですが、税理士の一年は本当に早く感じます。
法律の期限がある
税理士の年間スケジュールは1月1日時点でほぼ決まっています。
と言いますのは、税法で決められた期限があり、それに合わせて仕事が進んでいくためです。
まず、顧問先の会社の場合、法人税等の確定申告書は、決算月から2ヶ月以内に提出します(上場企業等の場合1ヶ月の延長可能)
通常、確定申告書は1ヶ月後から作成していきますので、2ヶ月後の月末が期限となり、それに合わせてスケジュールが決まっていくことになります。
ですので、「今月は◯◯の申告」、「来月は✖✖の申告」と月単位で予定が決まります。
個人は毎年2月15日~3月15日までが確定申告期限ですので、その間で予定が決まることになります。
このように、法律上の期限合わせて、必然的に予定が決まっていくことになります。
まだまだ期限があります
まだ期限があるものがあります。
それは「源泉所得税の納付」です。
源泉所得税とは、給料等を支給されたときに天引きされている税金のことです。
天引きした会社側は、それを納めなければなりません。
原則、毎月10日までに前月分を納付するのですが、従業員10名以下の会社は、それを半年ごとの納付に変更することができます。
その半年分の納付が来月7月10日になります(今年は曜日の都合上7月11日)
12月には「年末調整」という源泉所得税の年間計算があります。
というように、会社・個人の税金計算、源泉所得税の納付準備などでほぼ年間スケジュールが決まってくることになります。
想定外の仕事も
もちろん、決まった仕事だけではありません。
新しい契約を頂いたり、予期せぬ相続の話が入ってきたりします。
このように年間スケジュールと突発的な仕事をこなしていると、時間なんてあっという間にすぎてしまいます。
期限を追いかけていると「もうこの時期か~」と思うことは何度もあります。
「ついこの前この会社の決算をしたと思ったけど、もう今年の決算?」なんて思うことはザラです。
いまは、源泉所得税の半年納付作業が佳境なのですが、つい前に「年末調整」をしていたように思います。
「もう今年も半年か~」と思うのです。
来月以降も、毎月の会社決算をして、そして、年末調整の時期になり、来年の個人の確定申告となってしまうのでしょう。
考えたら、来年の予定もほぼ決まっている状態です。
この業界に入って本当に思いますが、一年が早いです。