シン・チャンネル ブログ

情弱アナログ人間ですがデジタルガジェット好きです。

「IF関数」に「AND関数」と「OR関数」を使って複数条件のデータ管理をしよう

 

以前にExcelのIF関数について紹介しました。

nonbirihappy.hatenablog.com

 

今日はそのIF関数にもう少し条件を付けてデータ管理する方法をお話します。

IF関数の中に、AND関数とOR関数を使う方法です。

 

 「~、かつ、~」は AND

 

まずは、AND関数から紹介します。

これは「~で、かつ、~なもの」を選ぶ関数になります。英語のANDで考えるとわかりやすいと思います。

 

 例えば、テストの成績管理で以下のような表を作成し、判定欄に、国語、数学ともに70以上のものは◯、それ以外は✖を表示させることとします。

f:id:nonbirihappy:20150723084216p:plain

IF関数式で表しますと、

IF(国語70点以上かつ数学70点以上、◯、✖)

ということになります。

 

ここで、最初の条件でAND関数式を使います。式は以下のようになります。

AND(A3>=70、B3>=70)

「( 」に中に条件を入力して、間に「,」を入るという簡単な構造になっています。

これをIF関数の「論理式」に入力すれば完成です。

 

f:id:nonbirihappy:20150723085213p:plain

 

あとは3行目からオートフィルでコピーすると全行に判定結果が表示されます。

 

f:id:nonbirihappy:20150723085530p:plain

 

IF関数の中でAND関数を使うことで複数の条件の設定ができます。

 

 「~、または、~」は OR

 

それでは、もうひとつの関数、OR関数を紹介します。

こちらは、「~なもの、または、~なもの」を選ぶ関数になります。こちらも英語のORで考えるとわかりやすいと思います。

 

上の例で使ってみようと思います。

例の条件に、「◯のうちどちらかが90点以上だったら◎」という条件を追加しようと思います。

IF関数式で表しますと、

IF(国語70点以上かつ数学70点以上、IF(国語が90点以上または数学が90点以上、◎、◯)、✖)

となります。

2つ目の条件を、IF関数式の「正の場合」へもうひとつIF関数式を追加し設定します。

 

ここで、OR関数式を使います。式は以下になります。

OR(A3>=90、B3>=90)

式の構造はAND関数と全く同じです。IF関数式への入力は以下になります。

 

f:id:nonbirihappy:20150723091022p:plain

 

さらにもうひとつ条件を追加してみようと思います。

「✖のうち、どちらかが70点以上だったら△」という条件を追加してみます。

IF関数式で表すとかなり長い式になります。

IF(国語70点以上かつ数学70点以上、IF(国語90点以上または数学90点以上、◎、◯)、IF(国語70点以上または数学70点以上、△、✖))

3つ目の条件もOR関数式を使います。IF関数式への入力は以下になります

 

f:id:nonbirihappy:20150723091545p:plain

 

ここで条件をまとめますと以下になります。

f:id:nonbirihappy:20150723092147p:plain

 

先ほどのIF関数式で判定した結果です。判定欄に自動に結果が表示されます。

f:id:nonbirihappy:20150723092336p:plain

 

 条件は3つまでがおすすめ

 

以上のように、AND関数、OR関数はIF関数式に含めることで複数条件を設定することができます。

AND関数、OR関数ともに、「、」をはさむと条件を増やすことができますので、上の例で言いますと、3教科以上でも対応できます。基本的に無限に条件は増やせます。

 

しかし、例で3つ目の条件を設定しましたが、ここまでくるとIF関数式がややこしくなります。どこの設定を指しているIF関数式なのかがひと目ではわかりづらいです。

 

IF関数のときもお話ししましたが、条件は3つまでにしたほうがいいと思います。4つ以上の条件を設定しますと、式がややこしくなりますし、エラーが出た場合見つけにくいです。

 

IF関数にAND関数、OR関数を使いますと、データ管理が楽になり、効率良く作業をすることができますよ。

 

 

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